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バングラデシュの世界遺産|パハルプール遺跡観光の見所とアクセス方法について

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バングラデシュにはユネスコ世界遺産が3つあります。そのうちの1つである、パハルプールの仏教寺院遺跡群は首都ダッカから北に約240㎞と遠い位置にあり、バングラデシュ観光で訪れるべきか悩んでいる方も多いのではないでしょうか。

こんな方にオススメ!
  • ユネスコ世界遺産や遺跡探検が好きな方
  • パハルプールの仏教寺院遺跡群を訪れる予定の方
  • パハルプールの仏教寺院遺跡群を訪れるか悩んでいる方
  • バングラデシュ観光で旅程をこれから決める、参考にしたい方

まず、結論からお伝えします。

パハルプールの仏教寺院遺跡群について、
必ず行くことをオススメします!

世界的に有名な観光スポットではありませんが、バングラデシュを訪れるのであれば間違いなく「行く価値」は十分あります。自力でダッカから長距離バスで訪れる場合はハードな移動となるため、旅慣れしてない方はツアーを利用してでも訪れるべきです。

特に、写真を撮ることが好きな人は、必ず訪れてください!!

間違いなく満足できます。

私自身、2022年の年末に訪れましたが、特に、遺跡の雰囲気が素晴らしく見ごたえがあり、予想以上に感動できました。

本記事では、バングラデシュの世界遺産の1つである、パハルプール仏教寺院遺跡群の基本情報から見どころ、首都ダッカからのアクセス方法まで詳しく紹介します。

詳細について手っ取り早く知りたい方は、こちらの動画も参考にしてください。

少しでも参考になれば幸いです。

パハルプールの仏教寺院遺跡群について

パハルプールの仏教寺院遺跡群は、8世紀半ばから9世紀にかけて建設された大乗仏教精舎の遺跡。パハルプールは地名で、ベンガル語でパハルは「山」を、プールは「中核」を意味しています。

現在のバングラデシュはイスラム教国ですが、当時はパーラ王朝が支配しており、「仏教」が栄えていました。そのため、パハルプール周辺では他にも多くの仏教寺院があり、そのなかで最大級のものがパハルプールの仏教寺院遺跡群となります。

仏教遺跡としては、カンボジアのアンコールワットやミャンマーのバガン遺跡が有名で、残念ながらパハルプール遺跡はあまり知られていません。しかし、実はこちらのパハルプール仏教寺院遺跡群が多大な影響を与えたとされており、「巨大遺跡の先駆け」となります。さらに、世界遺産マニアの私にとっては嬉しい情報でしたが、1985年にユネスコ世界文化遺産に登録されています。

かつてのパハルプールの仏教寺院には、一辺330mの敷地内に177の僧院、72の台座、中座、仏舎利塔が存在し、約1,000人の僧を収容できた巨大な仏教寺院であったとされており、仏教の中心として、17世紀頃まで約900年以上にもわたり巡礼が続いていたことが解明されています。現在では一部の基礎や周壁しか見ることができないため、「訪れたけど少しがっかりした」という声もあり、当時の面影がなく遺跡の規模としては小さいことは事実です。しかし、それでも広大な敷地にそびえたつ僧院は美しく、写真映えはもちろん、遺跡周辺も緑が豊かで心地良い気分にさせてくれます。

パハルプールの仏教寺院遺跡群までの行き方

バングラデシュの首都ダッカからパハルプール仏教寺院遺跡群までは北に約240Km離れており、車で直行しても約6時間半。アクセスが不便なところがネックです。

首都ダッカからのアクセス方法
  1. 飛行機でダッカ→ラジシャヒ、バスでバハルプール(約4時間)
  2. バスでダッカ→ジョイプールハット→パハルプール(約8時間)
  3. バスでダッカ→ボグラ→パハルプール(約9時間)

主にこちらの3つの行き方があり、上から到着が早い順となります。

周辺のジョイプールハットからCNG(三輪タクシー)に乗り換えて向かうか、南東54Kmの場所に位置する商業都市ボグラからバスで向かう方法が一般的です。

CNGとは?

CNGとは、圧縮天然ガスのことで、Compressed Natural Gasの略語。タイや東南アジアで見られるトゥクトゥクのような乗り物にガソリンではなくCNGが使われています。現地ではタクシーよりも「シンジー」で通じます。

飛行機で向かう場合、ラジシャヒにあるシャー・マクダム空港(空港コード:RJH)が最寄り空港となり、パハルプールの仏教寺院遺跡までは車(乗用車)で2時間半ほどかかります。飛行機を利用すれば最も早く到着できますが、それでも意外と時間がかかること、移動費も高くコスパ悪いため、個人的には少しハードでも長距離バスを利用する方法をオススメします。

ダッカ市内から長距離バスで向かう場合、バスターミナルはいくつかあり、ダッカの国際空港(シャージャラル国際空港)の最寄りは「Abdullahpur Bus Stand」です。

ダッカからボグラ、ジョイプールハットまでは共に1時間に1本以上運航しています。バングラデシュ滞在に余裕があれば、まずはボグラに向かい翌日以降にパハルプールに向かう旅程が肉体的に楽です。

私の場合、ダッカを早朝に出発してそのまま当日にパハルプールの遺跡群で夕日鑑賞したかったので、ボグラは経由せずに直接ダッカからジョイプールハットまで向かうバスに乗りました。

長距離バスのチケットは、バススタンドにいる手配会社のスタッフから直接購入できます。良い意味でバングラデシュは旅行者が少ないため、シーズン中に訪れる場合でも満席で乗れない心配はほとんどないと思います。ただし地元の利用者もそれなりに多いため、帰り(戻り)は最終便での利用はせずに1便余裕を持つ形で早めにチケットを購入することをオススメします。

パハルプール博物館について

まずは、パハルプール博物館について。

パハルプール博物館の入り口
パハルプール博物館の入り口

パハルプール遺跡の雰囲気だけを楽しむ目的であれば、わざわざ訪れる必要はないかもしれませんが、パハルプール博物館は、パハルプール仏教寺院遺跡群の敷地内にあります。

パハルプール遺跡のミニチュア模型
当時のパハルプール遺跡を再現したミニチュア模型

パハルプール遺跡の発掘調査時に見つかった出土品が展示されており、仏像や壁面にはめ込まれていた神様や動物の塑像はすべて本物

パハルプール博物館に展示される出土品
パハルプール博物館に展示される出土品

博物館は小規模なので、ゆっくり見ても30分ほどで十分。パハルプール遺跡の歴史や出土品を知ってから実際にパハルプール遺跡を訪れると、当時の雰囲気もよりイメージできるはずです。

施設情報<パハルプール博物館>
  • 正式名称:パハルプール仏教寺院博物館(Paharpur Buddhist Vihara Museum)
  • 住所:Paharpoor Museum Building, Bangladesh
  • 入場料:一般旅行者(200タカ:約250円)
  • 営業時間:月曜(13:30‐17:00)火曜‐土曜(9:00‐17:00)※金曜のみ12:00‐14:00は閉館
  • 休館日:なし
  • 補足:パハルプール仏教遺跡群より1時間早く閉館します
  • Google マップはこちら

パハルプールの仏教寺院遺跡群の見どころ

いよいよ、肝心のパハルプールの仏教寺院遺跡群の見所について紹介します。

まずは、こちらをご覧ください。

夕日に染まるパハルプール遺跡、美しい。

いかがでしょうか?!

パハルプール遺跡を訪れたのは午後4時頃。目立った遺跡は真ん中にぽつんと1つあるだけで物足りなく感じるかもしれません。

ですが!?

私は、緑が生い茂る広大な土地にポツンとたたずむ遺跡を見て感動しました。

パハルプール遺跡と太陽
パハルプール遺跡と太陽

幻想的!!!

遺跡と太陽が写りこみ、まさしく絵になる景色。

明るい時間帯でも太陽がくっきりと遺跡上部に浮かんでいて、言葉通り神秘的でした。元々は夕日鑑賞をしたかったのですが、日没後は真っ暗になるため戻りが大変になること、パハルプール遺跡の閉館時間は午後6時となるため、夕日鑑賞をせずに戻りました。

正面から見たパハルプール遺跡
正面から見た中央にある遺跡

最も大きく目立つ、パハルプール中央にある遺跡。

巨大な遺跡群と思って訪れると少しがっかりするかもしれませんが、エジプトの「ピラミッド」のようにイメージしてもらえれば、これだけでも満足できるはず。

禁止事項

過去には遺跡の頂上まで登ることができましたが、現在は登頂禁止。とは言っても、遺跡の近くまで行くことは制限されていません。

側面から見たパハルプール遺跡
側面から見たパハルプール遺跡

良い意味で、誰も登頂できないので、このように人が写らない写真も簡単に撮れます。

パハルプール遺跡に残された壁画
パハルプール遺跡に残された壁画

遺跡に近づくと、彫刻もはっきりと。

※本物は博物館に展示されており、パハルプール遺跡に残る壁画はレプリカです。

パハルプール遺跡で記念撮影
パハルプール遺跡で記念撮影

360度、どこからでも撮影できるので、写真好きにはたまらないスポット。また遺跡の周壁や芝生に座ってのんびり過ごすこともできるので居心地も良かったです。

施設情報<パハルプールの仏教寺院遺跡群>
  • 正式名称:ソーマプラ僧院(Sompur Mahavihara)
  • 住所:Paharpur, Badalgachhi Upazila, Naogaon District, Bangladesh
  • 入場料:一般旅行者(200タカ:約250円)
  • 営業時間:月曜‐日曜(8:00‐18:00)
  • 定休日:なし
  • 補足:正式名称はソーマプラ僧院となるため、パハルプールでは通じない場合があります
  • Google マップはこちら

パハルプールの仏教寺院遺跡群で人気者に!?

余談ですが、、、

パハルプール遺跡では、旅行者であれば誰でも人気者になれます!!

バングラデシュ人とセルフィー
バングラデシュ人とセルフィー

遺跡内では、信じられない程に、たくさん声を掛けられます。

男性ばかりかと思いきや、女性からも!

バングラデシュ人とセルフィー

今回のパハルプール遺跡だけでも大げさでなく、50人以上に「一緒にセルフィしたい!」とお願いされたので、スター気分を味わえました!笑

バングラデシュ人とセルフィー

ちなみに、パハルプール博物館でも同じく。

なぜ、こんなに撮影をお願いされるのか??

日本人がよほど珍しいのか不思議だったので、後からバングラデシュの友人に理由を聞いたところ、バングラデシュ観光で訪れる旅行者(外国人)が少ないので、とりあえず撮っておこう!ぐらいの感覚とのことです。

また、日本政府がこれまでにバングラデシュ経済を支援したことを年配者だけでなく若い世代も知っており、感謝の気持ちを抱いているので親日家も多いとのことでした。

一人旅の場合だと自撮りに苦労しますが、パハルプール遺跡ではセルフィーする代わりのお礼として気軽に写真撮って!とお願いできるので、記念撮影に一切困りません。

いきなり絡まれることが苦手な方は嫌かもしれませんが、強引さはまったくないので、目を離せば無理にセルフィをお願いされることはないと思います。

私にとっては、パハルプール遺跡を観光するだけでなく、10代から20代の若者とコミュニケーションも取れてより一層、良い思い出となりました。

まとめ:世界遺産パハルプールは必見の観光スポットです!

今回はバングラデシュにある世界遺産の1つ、パハルプールの仏教寺院遺跡群について紹介しましたが、少しでも魅力が伝わったでしょうか。

私がオススメする理由
  • パハルプール遺跡は美しい!!
  • 写真映えスポットがたくさんある!
  • 人気者になった気分を味わえる!
  • ボグラを滞在拠点に『モハスタン』へのアクセスが容易!

パハルプールの仏教寺院遺跡群は何といっても「ユネスコ世界遺産」。世界遺産巡りが好きな方であればそれだけでも訪れる価値があります。そして遺跡自体も本当に美しく、色んな場所で思う存分、写真撮影を楽しめます。

首都ダッカからパハルプール遺跡まではトータル約7時間のバス移動となり移動は少しハードですが、観光にかかる所要時間はパハルプール博物館も訪れても2時間ほどあれば十分

また地元の方からの写真攻撃には驚かされましたが、バングラデシュ人はフレンドリーで人懐っこい性格だと身をもって知ることができました。

そして何より、冗談抜きでスターの気分が味わえます!笑

最後に、パハルプール周辺には、もう1つの観光スポット、『モハスタン』があります。

こちらは世界遺産ではなく、パハルプール仏教寺院遺跡群よりもさらに知名度が低いですが、絶対に訪れるべきスポットです。せっかく長距離移動に苦労してダッカからパハルプールまで来たなら、行かなきゃ絶対に損です!

ちなみに、、、

モハスタンではこのような遺跡観光ができます⇩

どうですか?

動画のクオリティは別として、、行く価値、ありますよね!?

パハルプール遺跡とモハスタン遺跡の両方を訪れる場合、ダッカからの日帰り旅行では難しいため、2日に分けて、ボグラに1泊する旅程が良いと思います。モハスタン遺跡の観光については別記事で詳しく紹介しています。

というわけで本日は以上です。
少しでも参考になったなら幸いです。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

質問がある場合は、TwitterやInstagramのDMなどお気軽にどうぞ!

では!!

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